calendar

 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< October 2018 >>

月齢

        

latest entries

        

categories

archives

『雪山100のリスク』を読む

Yukiyama_4

この週末、めったにないことだが土日とも仕事だった。そしてこんな日に限って外遊びには絶好の穏やかな天気になるのだ。それならゆっくり本でも読もうと思った。考えてみれば週末の遊びやその準備で忙しく、落ち着いて本を読むことも少なくなっている。『雪山100のリスク』(近藤謙司、山と渓谷社)という本を読み始めた。雪山でのリスクマネージメントを扱った本である。

曲がりなりにもバックカントリーで遊ばせてもらっている人間として、雪崩などのリスクについては無関心ではいられない。山中で突然足元の雪が崩れ落ちたこともあるし、ツアーをしている時に近くで雪崩事故が起きたこともある。私のような中途半端なテレマーカーにとっても、決して遠い世界の話ではないのだ。だから普段から雪崩についての書物を読んだり、ビーコントレーニングなどを受けるように心掛けている。

『雪山100のリスク』には、雪山におけるさまざまなリスクとその対策がわかりやすく説明されている。著者は経験豊富なバックカントリーガイドだ。雪山におけるリスクは雪崩だけでなく、道迷いや滑転落、悪天候など多岐にわたる。この種の本を読んで雪山でのルールや知識を学んでも、そうしたリスクがなくなるわけではない。だから著者はリスクを減らすための行動原則の大切さを強調する。

書かれている多くのことは目新しいことではなく、ガイドツアーなどでもすでに見聞きしたり体験していることだ。しかし自分で判断し、行動できるかは別のことである。読みながら普段の自分の行動が適切かどうかを考える。たまたま運が良かっただけで、けっこう危ないこともしているなあと反省した。ともすれば慣れやまあ大丈夫だろうという根拠のない判断で行動してしまいがちだ。

最大限の注意を払って行動していても、事故は起こる時には起こるものだ。自然はこちらの予想通りにはいかないからだ。だからこそ判断力を研ぎ澄ましてリスクを感知し、雪山でのルールや知識と照らし合わせて自分の行動が適切かどうかを絶えずチェックしなければならない。そしてこうした判断力や適切な行動は現場での経験を積むことでしか得られない。これは海でも山でも同じなんだろうなあと思う。

自分の行動を振り返る良い機会となった。自然の中でただ呑気に遊んでいるだけでなく、時にはこうした確認作業も必要である。自己責任とはそういうことだ。海にも山にも行けなかったが、それなりに考えることも多かった。


コメント
コメントする