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雨の休日は・・・

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朝からしとしと小雨が降っている。体調も今ひとつだし、たまにはゆっくり本でも読むか。

ブログに「書物の旅」というカテゴリーを設けているにもかかわらず、なかなか記事を書けない。読んでいないわけではないが、こま切れに読むくらいでじっくり腰を据えて読書する時間がない。まとまった時間があればいそいそと外遊びに出かけてしまう。

カヤックや自転車を始めてからその傾向が強くなったような気がする。テレマークと違って一年中遊べてしまう。しかも遠くに出かける必要もなく、手近なところで楽しめる。文化系的外遊びを目指しているのに、こんなことではいけない。

辻まことのアンソロジー『ひとり歩けば』(柴野邦彦編、未知谷)を読み始める。書店で先日見つけた本だ。「ヒマラヤよりウラヤマ」という裏表紙のコピーが気にいった。自分も籔山を歩いたり、何でもない海岸線を漕ぐのが好きだったりする。

何かを声高に主張しているのではない。物語ともエッセイともつかぬ文章と自身が描いた絵で構成された画文集みたいな本である。ツブラの智慧者、山の男キンサク、猟の先生、木樵になったトッカン小僧、登場する人物がどれも活き活きとしていて実に魅力的だ。

人が山に登る理由はさまざまだ。単に気持ち良いから、達成感があるから、健康によさそうだから、雑誌で見たスタイルがカッコいいから。当人がそう思うなら何だっていいのである。辻にとっての山歩きは、「ともすれば街で見失いがちな自分と世界とのきずなを取り戻す手段」だった。

辻は山を歩く時、「心の底にあるひとつの安定感のようなものがあって、それが私の心をゆるやかにする」とも書いている。自分もそんな風に感じることがある。単なる楽しさを越えた何か、自分はそれをうまく言葉にできない。答えを求めてまた次の山に登る。次の海を漕ぐ。

辻にとっての「ウラヤマ」とは見失ったものを見つける場所だった。自分はたぶんヒマラヤ(行ったことないけど)もウラヤマも好きだ。ひとり歩いていれば、ココロは穏やかで、なんだか嬉しくなってくる。有名な山であっても、誰も知らないような山であっても、それは変わらない。でもできるなら人の少ない場所がいい。

さて、私も自分のウラヤマを探しに出かけよう。


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