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トレ・チーメ(イタリア)

2007年夏のドロミテ周遊の旅。ひとつくらいは有名な場所に行きたいと、最終日はトレ・チーメを訪ねた。(当時の文章をそのまま載せています。)

ドロミテ・ハイキングの最終日はトレ・チーメに行くことにした。今日も朝から曇りがちの天気だが、なんとかもちそうだ。バス駅に荷物を預け、8:38のトレ・チーメ行きのバスに乗る。ミズリーナ湖を経由してオウロンゾ小屋まで行くバスだ。

ミズリーナ湖を過ぎて有料道路に入ると急勾配の道をバスは上がっていく。オウロンゾ小屋の駐車場は車で一杯だ。人気の観光地らしい。日本でなら、上高地か立山の室堂みたいな感じだ。

大勢の観光客とラヴァレド小屋まで歩く。林道のような幅の広い道で、ほとんど水平だ。上部はガスに隠れているが、トレ・チーメの岩壁の裾を歩いていく。小屋からは山道に入る。垂直の壁を何人か登っているのが見えた。

一登りでラヴァレド峠に着いた。峠からはトレ・チーメの三つの岩峰が初めて姿を見せた。形はおもしろいが、セッラ連山などの大岩壁に慣れてしまい、それほどすごいとは思えない。最初にここに来ていればもっと感動したかもしれないが・・・。


峠からは引き返していく観光客も多い。ハイカーたちはさらにロカッテり小屋まで足を伸ばす。峠からは小屋までは2本のルートがあるが、どちらもあまり登り下りのない緩やかな道だ。私たちは岩壁の裾野をトラバースする上部の道を歩いた。途中、やや足場の悪い箇所もあるが、山慣れた人なら何の問題もなく歩ける。小屋の手前で、岩をくりぬいた要塞の遺跡に入ってみたが、中はけっこう広い。

小屋で少し休んだあと、周遊ルートに入る。こちらは人が少ない。一度谷まで降りて、二つの峠を越えていくルートだ。トレ・チーメの岩壁を正面に見ながら、峠に向けて緩やかに道は上っていく。フォルセルラ峠で朝バールで買ったパンの朝食。振り返ればロカッテリ小屋が遠くの岩壁の上に見える。

さらにもう一つの峠でメッセ峠に向かう。牧草地のようなのどかないい場所だ。途中の池では乳牛が水を飲んでいた。トレ・チーメの岩壁を回り込むようにトラバースするとメッセ峠だ。

ここまでくるとミズーリ湖が見えた。オウゾンロ小屋に向けて岩壁の下をトラバースぎみに下っていく。雨がぽつりぽつりと落ちてきた。ここ三日ほどは、毎日のように夕立になる。オウゾンロ小屋には一時半に着いた。

帰りのバスまでまだ一時間ほどある。小屋の前のベンチに座って休んでいると、隣に日本人らしき年配の人が座る。声をかけてみると、単独でイタリア、スイス、オーストリアで山歩きをしながら回っているそうだ。仕事を定年退職して、一カ月半の自由気ままな旅だそうだ。

バスに乗る直前に雨が激しくなってきた。大慌てでバスに乗り、コルチナに戻る。荷物を回収して、またバスでカロルゾに移動。ここからイタリア鉄道に乗り換えて、フィルトレという小さな街に午後7時前に着いた。駅前の小さなホテルに宿泊。明日は一人でミラノまで電車で移動し、日本に戻る予定だ。

奥さんはフェルトレに一週間ほど滞在するので、しばしのお別れになる。雨の中を傘をさしてフェルトレの街を歩き、地元の人でにぎやかなバールでささやかな食事を取った。イタリア最後の夜、なんだか名残惜しい気持ちになった。

(参考タイム)2007年8月10日
オウロンゾ小屋(9:50)---ラヴァレド峠(10:30)---ロカッテリ小屋(11:00)---
フォルセルラ峠(12:10)---メッツォ峠(13:00)---オウロンゾ小屋(13:20)


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