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月齢

        

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月山肘折ルート(山形)

2007年のGW、奥さんと友人のMさんと3人で月山遠征に出かけた。念願の肘折ルートを完走することができた。

GW後半は友人のNさんと奥さんの3人での月山合宿。前日夕方に神戸を出て、現地着は朝の7時頃。最初の2日間は、月山から肘折温泉に下るルートに行くことにした。車を山形道の西川ICにデポし、シャトルバスで姥沢へ移動。

月山スキー場の山頂駅に着いたのは、すでに10時半。シールをつけ、トラバースして牛首へ。さらに山頂への急斜面を登った。雪はかなり緩んでいて、シールで難なく登れた。

山頂台地に出るとよろめくような強い風が吹いていた。晴天なのが救いだ。山頂の祠の陰でシールをはずし、いよいよ東面斜面の滑降である。

時刻はちょうど1時。広大な斜面を歓声をあげて滑る。雪は今期最高のザラメ雪だった。あっと言う間に月見ガ原まで下ってしまった。傾斜が緩みだすと少しブレーキのかかる雪になった。直滑降でどんどん下り、台地末端の千本桜で小休止。振り返ると今滑ってきた大斜面のパノラマが広がっている。

千本桜からはいったん急な痩せ尾根の滑降になる。降り口に大きなクレバスが開いていて、迂回しながら下った。痩せ尾根の部分を過ぎると、斜面は再び広くなり、快適な滑降ができた。広い斜面にテレマークターンがきまり最高の気分。

広い尾根の末端の近くから立合沢に下降しなければならない。地形図を見ながらルートを探した。急な沢筋を下降し、立合沢まで降り立つことができた。左岸沿いを進むと立合沢橋が見つかった。

橋を渡り、念仏ガ原まで登り返す。正面の傾斜のゆるやかな沢に入ると、左手の尾根上に夏道が見えていた。そのまま沢をつめ、上部で夏道のある左の尾根に上がり、少し進めば念仏ガ原の広い台地だ。

ほとんど平らな念仏ガ原をゆっくり歩いた。時々振り返っては、斜光線に輝く月山東面の景色にしばし見とれた。ため息が出るくらい美しかった。今宵の宿の避難小屋にはちょうど午後4時に着いた。小屋は2階の部分が雪の上に出ていた。

梯子を登って2階の入り口から小屋に入った。中はきれいで、布団などの寝具もある。こんな遅い時期に肘折へのツアーに訪れる人もなく、私たち3人だけの静かな夜を過ごすことができた。夜中に、風がうねる音、パラパラと雨が屋根をたたく音が聞こえた。これから肘折に向かって高度を下げていく。天気よりも雪がつながっているかどうかのほうが心配だった。雪が消えても、夏道をたどればなんとかなるだろうと思うことにした。

朝4時に起床。小屋の外に出ると、雨は降っていない。まずまずの天気だが、さすがに月山山頂には雲がかかっている。小屋裏の斜面を登り、小岳までは稜線をたどる。

小岳の東側斜面を巻くように、赤沢川源流に入った。ブナの美しい沢筋をうねるように下った。いいところだ。赤沢川の二股で、対斜面に取り付く。シールでわずかに登って、大森山の見える台地に上がった。大森山は真っ黒に見えて、雪のある気配がまったくしない。

赤砂山のひとつ手前のピークから北に伸びる痩せ尾根に滑り込んだ。ところどころ雪が切れていて、スキーをはずして歩いた。猫又沢が切れ込んでくる尾根の末端で行き詰まる。スキーを背負い、薮を漕いで夏道を探すが見つからない。かなり焦った。

急斜面をツボ足で猫又沢の沢床まで降りてみた。対斜面に小さな道標を発見。斜面をツボ足で登ると、尾根上に雪はなく、カタクリの群落のある夏道だった。

しばらくスキーを担いで登山道を歩く。再び雪が出てきたので、スキーをつけ、尾根の西斜面をトラバースぎみに滑った。やがて尾根が下ってきて、大森山とのコルで登山道に再び合流した。登山道は雪のない大森山の南斜面をトラバースしていた。ここから肘折温泉までスキーを担いで歩くのかと少し暗澹たる気分になった。

登山道をたどり、尾根を東に回り込んだところで再び雪。尾根を大森山の山頂近くまで上がり、トラバースして東に伸びる尾根に乗った。尾根の北面は薮っぽいが雪がついていた。


林道を目指して北東に滑り込んだ。きわどく雪をつなぎ、沢状地形を滑ると肘折に続く林道に出ることができた。あとはどこまで雪があるかだ。傾斜のない林道を歩く。途中何度かスキーを脱いだが、かなり下までスキーで滑ることができた。

雪の消えた地点から小一時間ほど歩いて肘折温泉へ。肘折着は午後1時。温泉で汗を流した後、バス、ローカル電車、高速バスを乗り継いで4時間もかかって西川ICの車を回収。これもまた一興。月山の東斜面の大滑降、避難小屋での静かな夜、パズルを解くようなルート探し、これぞスキーツアーという山旅だった。


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