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ブラックピーク1(NZ)

2002年8月、ニュージーランドにテレマーク修行に出かけた。ワナカ近くのBlack Peakへの3日間のスキーツアーの記録。(文章は当時のものを掲載しています。)

クレイギーバーンでのクラブスキー場初体験の後、ワナカに移動した。安いモーテルに宿をとり、この地域でガイドをしているAspiring Guids社に足を運び、この周辺でツアースキーをしたいと申し出た。受付の若い女性がBlack Peakへのツアーがあるという。ヘリコプターで入山し、会社所有の山小屋に2泊して周辺を滑るツアーだそうだ。ヘリではなく歩いて入山できるかと尋ねると、それも可能だという。料金が安くなるように他にも参加者がいるかどうか確認し、連絡してくれるという。

モーテルに連絡が入り、他の同行者が見つかったという。NZで仕事をしているオーストラリア人の医師だそうだ。ガイドがひとりついて、クライアントは私と奥さんを含め3人になった。入山日の朝、ガイド会社のオフィスに行く。小屋での食料などを手分けしてそれぞれのザックに収める。缶詰などが多くやたら重い。ガイドの運転する車で、トレブルコーン・スキー場まで移動し、リフトで最上部まで上がった。シールをつけてピークを目指す。ピークからはスキー場の反対側に滑り込み、遠いブラックピークへと続く稜線をたどることになる。

シールをはずして、滑走。稜線上の次のピークとの鞍部まで滑り込んだ。再びシールをつけるが、ここから先は稜線が険しいため、山腹をトラバースして進む。いくつもクーロワールのようなところを越えていく。かなり厳しいトラバースである。途中で行き詰まり、いったんクーロワールを下り、隣のクーロワールを登ることになった。

スキーをアンカーにしてブーツで登るが、雪は柔らかく傾斜が急なため、3歩登ってもは2歩ずり落ちるという感じだ。それでもなんとか登りつめ、無理な体勢でスキーをつけてクーロワールを脱出する。オーストラリア人がクーロワールの出口で滑落しかけている。ガイドに「彼が落ちそうだ。助けてやってくれ」と叫ぶが、すでにかなり上方にいるガイドは「自分でなんとかしてくれ」などと無責任なことを言う。

オーストラリア人もなんとか自力で脱出し、全員安定した場所まで移動できた。ガイドに「ずいぶん厳しいが、これが通常のルートなのか」と聞くと、「通常のルートはヘリで入ることだ」などと言う。先ほどのオーストラリア人救出の件といい、「こんなガイドで大丈夫なのか」と正直不安になった。そこからは特に危険な場所もなく、ひたすら歩いてブラック・ピークの小屋に着いた。ザックの中には非常食がたくさん入っているが、食べる暇がなく、完全にシャリばて状態だった。

小屋というより、バラックのような小さな建物だった。中は2段式のベッド(定員6人)と炊事スペースがあるだけだ。トイレは少し離れたところにある。小屋の外であたりを眺めていると、ヘリスキーヤーがブラック・ピークの頂上から滑り降りてくるのが見えた。このあたりはヘリスキーのポイントになっているようだ。ガイドのつくる夕食を食べ、明日の好天を期待して眠りについた。奥さんの体調が悪く少し心配だ。緊張からくるストレスが原因だろう。 >>ブラック・ピーク2


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