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3/5 同僚の災難

スノーボードが好きな同僚が小屋に遊びに来た。スキー場で足慣らしをした後、ウラヤマへ。大変な思いをさせてしまった。

前夜遅く、同僚と小屋に入る。一週間で雪はかなり減っていた。同僚はバックカントリーの経験はなく、ゲレンデしか滑ったことがない。しかも、ここ数年は年に一度くらいしか滑っていないらしい。ウラヤマに興味があるようだが、小さなアップダウンの連続するウラヤマはスノーボード向きではない。翌日の天気や雪の状態を見て、ウラヤマに行くか決めようという話になった。早めに就寝。

この日は朝から青空が広がっている。小屋の周りでスノーシューの練習をしてから、スキー場へとそのまま歩いていく。同僚はボードをザックにつけてスノーシューで歩いた。

ゴンドラで山上に上がり、緩斜面のコースでまずは練習。天気もよく斜面の雪は緩み始めている。斜度に慣れたら、徐々に斜度のある斜面に移っていく。圧雪していないコースにも入ってみたが、最低の雪だった。同僚はボードをずらすことができずに苦労し、逆エッジで前方に転んだりしていた。

スキー場のほとんどのコースを滑った。今日のコンディションではウラヤマはやめた方がいいと伝えたが、同僚は行ってみたいと言う。さわりの部分だけでもと午前11時頃にスキー場を出発した。同僚はボードを背負いスノーシューで歩く。谷に降りる場所でボードを装着。木立も多いし、無理してターンしないように伝えた。安全第一だ。

同僚は木の葉落としを交えながら慎重に下っている。かっこよく滑れなくても、この下りは楽しめたようでほっとする。谷まで下ったところでスノーシューをつけてもらい、対斜面の小ピークまで登った。スノーシューに履き替えることがすごく辛そうで、やたら時間がかかっていた。この時点で同僚の異変に気がつくべきだった。

慣れていないから時間がかかるのかなと思っていた。小ピークまで登り、菓子パンのランチタイム。ここから先は小さな起伏が続くから、スノーシューのつけ外しが大変だよと伝える。同僚は気をつかってか、もう少しだけ先に進んでみたいと言う。ならばとスノーボードを装着してもらい、スキー場と反対方向の尾根を少したどり、小さな沢に滑り込んだ。

沢を登り返し、先ほどの小ピークまで戻った。ここで再びスノーボードをつけ、林間の斜面を谷まで滑り降りた。

谷からスキー場まではまた登りだ。同僚にスノーシューを装着してもらい、急な小尾根をたどってスキー場に戻った。疲れた様子なので、早めにスキー場を後にして小屋に戻る。

いったん小屋まで戻り、翌日の用事のために自宅に戻る同僚を駅まで送った。苦労するのは目に見えていたのに、へんな所に連れ出したのが良くなかった。この日のコースはやっぱりスノーボード向きではない。

 

週明け、同僚はまだ胸のあたりが痛いという。筋肉痛ではなさそうだ。咳をしたり、起き上がろうと力を入れると痛いらしい。肋骨が折れているんじゃないかと思った。

自分は肋骨の骨折を何度も経験している。その時の症状とまったく同じだ。ゲレンデで逆エッジで転倒し、五体投地のような倒れ方をした時に、胸のあたりを強打したとのこと。医者に行くことを勧めた。

自分が肋骨を骨折した時は、医者から胸を締めつけるサポーターをもらっただけだ。一月くらいは力を入れると痛いが、そのうち自然に治るということは経験上わかっている。

同僚がそんな状態に陥っているとはつゆ知らず、ウラヤマを連れまわしてしまった。同僚にはえらい災難だったと大反省。懲りずにまた遊びに来てくれるだろうか。


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